台湾茶の淹れ方

“台湾茶って難しい作法があるんじゃないの?”
よくおっしゃられる方がいらっしゃいますがそんな事はありません.

しっかり要点だけ押さえれば美味しく淹れる事ができます.

作法にこだわる方もいらっしゃいますが茶葉の状態を観察していかに美味しく淹れられるかということが重要かと思っております(私的考え)

現地では日常的に飲まれるものなのでお茶の入れ方も簡略化されております.
言ってみれば十人十色の楽しみ方があるということ.


ご自宅でも簡単に楽しんでいただけるよう様々な淹れ方をご紹介致します.

お手持ちのポットで入れていただく場合

ポットの素材は陶器やガラス製をオススメしております.
なるべく使用された素焼きの急須は避けてください.
以下の例ではガラス製(350ml)をしようしております.

ポット、茶碗はしっかりお湯で温めておきましょう.
茶器を温める効果と茶葉をしっかり開くための作業です.

温まったポットに茶葉(5g)を静かに入れてきましょう.
細かくなった茶葉は選別しておくといいかもしれません.
細かく砕けた茶葉は渋みの原因になります.

100度のお湯を優しく回し入れましょう.

茶葉を蒸らして抽出していきます.
今回は350mlのポットで淹れているので抽出時間は1分半ほどにしました.

お好みのマイカップでお召し上がりください.

抽出時間はお手持ちのポットの容量で変わってきますのでご自身で調整しながら楽しんでください.

台湾式の楽しみ方(功夫茶)

上記のお茶セットはあくまでも一例です.
基本的には茶壺、茶海、茶杯があれば十分に楽しめます.

茶壺、茶海、茶杯、聞香杯、をお湯でしっかり温めます.

全ての茶器に注いだお湯を捨てます.

茶壺に茶葉(5g)を静かに入れます.

お湯を静かに注ぎます.
蓋を閉め上からお湯をかけます.
蒸らし時間は約1分(今回は100mlの茶壺使用)
外からお湯をかけることにより茶壺内部の温度を一定に保つことができ、茶葉の開きを促す効果があります.

茶漉しを通して茶海に一気に注ぎましょう.
茶壺内のお茶は最後の一滴まで出しきりましょう.

1.聞香杯に7.8分目まで茶を注ぎます.
2.茶杯を聞香杯に被せます.
3.利き手で親指は聞香杯の底、人差し指中指は茶杯の底を押さえます.
4.押さえながら上下ひっくり返します.
5.静かに聞香杯を引き抜きます.
6.聞香杯で茶の香りを楽しみましょう.
両手で聞香杯を挟み込み上下コロコロしていただくと空気を含み香りの変化が楽しめます.

お茶をいただきましょう.

上記の一連はあくまでも一例です.
TPOにより様々な淹れ方がございます.
是非生活の中に台湾茶を取り入れていただければと思います.

わからない事などございましたらお問い合わせください.